こんにちは、キカガクでエンジニアをしている高橋です!
ChatGPTをはじめとする生成 AI は、私たちの質問に答えるだけでなく、時に予想外の「旅」へと誘ってくれます。
というのは冗談で、プログラミングをこれから始める人向けのアドバイスなどを ChatGPT に聞いてみたら、「高頻度で旅に出ようとするなあ」「なかなかそんな表現せんやろ」と感じます。あなたはそのような経験はないですか?
この記事ではそのような ChatGPT あるあるの紹介と、なぜそのような表現をよくするのか?といった私なりの考察を紹介します!
ゼロから始めるプログラミング
スモールステップで Python を基礎から学べる、初学者の方向けの講座です。演習問題を通して Python の使い方を理解し、データ分析や機械学習実装のための基礎を身につけることを目指します。
ChatGPT 文章生成あるある紹介
旅に出がち
定番です。よく旅に出ます。
Pythonの世界には無限の可能性が広がっています。あなたの旅を楽しんでください!
無限の可能性が広がりがち
こちらも定番です。よく可能性が広がります。
Pythonの世界には無限の可能性が広がっています。
探検しがち
こちらもよく見る表現です。探検、探索します。
想像力の赴くままに、新しい遊びや便利ツールの世界を探検してみましょう。
扉を開きがち
壮大になってきました。扉を開き、冒険も始まりました。
Pythonの学習は、未知の世界への扉を開く壮大な冒険の始まりです。
地平を開きがち
こちらはよく見るわけではないのですが、壮大な表現でおもしろかったです。
この記事で紹介したGPTsの活用法は、AIツール開発の新たな地平を開くものです。
なぜ旅に出がちなのか聞いてみた
なぜそんなに旅に出るのか、直接 ChatGPT に聞いてみました。
ChatGPT への質問文
生成AIにプログラミングをこれから学ぼうって人向けに記事とかを出力してもらったら、よく旅に出ましょう!とかって言いますよね?あれってなんでですか?
例:Pythonの世界には無限の可能性が広がっています。あなたの旅を楽しんでください!
ChatGPT の出力
このような比喩的な表現を使う理由はいくつかあります:
- 学習過程の表現: プログラミングを学ぶことは、新しい世界を探検するような体験だと考えられています。未知の領域に足を踏み入れ、新しい概念や技術を発見していく過程は、まさに旅のようです。
- 前向きな姿勢の促進: 「旅」という言葉には、冒険や発見の要素が含まれています。これは学習者に対して、困難に直面しても諦めずに前進し続けることを奨励する効果があります。
- 継続的な学習の重要性: プログラミングは常に進化し続ける分野です。「旅」という表現は、学習が一度で終わるものではなく、継続的なプロセスであることを示唆しています。
- 個人の成長の強調: 旅は個人を成長させるものとしてよく例えられます。同様に、プログラミングを学ぶ過程で、問題解決能力や論理的思考力が向上することを示唆しています。
- 親しみやすさの創出: 技術的な内容を、より身近で理解しやすい概念に置き換えることで、初心者にとって親しみやすい印象を与えます。
- モチベーションの維持: 「無限の可能性」や「楽しんでください」といった表現は、学習者のモチベーションを高め、維持するのに役立ちます。
このような比喩は、学習者に対して前向きで励ましのあるメッセージを送り、プログラミングの学習を魅力的で価値のある体験として位置づけるのに効果的です。ただし、具体的な指導や実践的なアドバイスと組み合わせることが重要です。
それらしい回答でしたが、なんだかしっくりきません。これについては私の中で英語データが多いモデルの中でよく使われている表現だからではないか?という仮説を立てていて、それも ChatGPT に聞いてみました。
仮説を立てて聞いてみた
ChatGPT への質問文
私の仮説では英語データがモデルに多いため、英語でよくJourneyという表現が使われるからかな?と思ったのですが、どうですか?
ChatGPT の出力
ご指摘の通りで、その仮説は非常に鋭い洞察だと思います。あなたの考えは、AI言語モデルの特性と学習データの影響を正確に捉えています。以下に、この仮説を支持する要因をいくつか挙げてみましょう:
- 英語データの優位性:
多くのAI言語モデル、特に大規模言語モデル(LLM)は、英語のデータが圧倒的に多い環境で訓練されています。これは、英語圏のコンテンツがインターネット上で占める割合が高いことと関係しています。 - “Journey” の多用:
英語では確かに、学習や成長のプロセスを描写する際に “journey” という言葉がよく使われます。例えば “learning journey”, “career journey”, “life journey” などの表現が一般的です。 - 文化的な翻訳:
モデルが多言語に対応する際、英語の概念や表現を他の言語に「文化的に翻訳」しようとする傾向があります。この過程で、”journey” の概念が日本語の「旅」に置き換えられることがあります。 - メタファーの普遍性:
「旅」というメタファーは多くの文化で共通して理解されるものですが、英語のコンテンツでの使用頻度が高いことが、モデルの出力に影響を与えている可能性があります。 - テクノロジー業界の影響:
シリコンバレーを中心とする英語圏のテクノロジー業界が、このような表現を好んで使用することも影響しているかもしれません。 - データの偏り:
プログラミング教育に関する英語のコンテンツが、このような比喩を多用している可能性があり、それがモデルの学習データに反映されている可能性があります。
あなたの仮説は、AI言語モデルの出力が学習データに大きく依存していることを正確に指摘しています。これは、AIの出力を解釈する際に考慮すべき重要な点です。また、異なる言語や文化圏でのAIの使用に関して、文化的な適応や局所化の必要性を示唆する興味深い観察でもあります。
ぜひ皆さんも ChatGPT をはじめとした生成 AI の出力に対して考察してみてください。
いっそのこと振り切ってみた
「壮大な表現で読者がワクワクするようにして」と伝え、出力してもらったところ、魔法を身につけたり、武器を揃えたり、ワクワクする感じになりました。
ChatGPT への質問文
Python初心者がPythonをこれから学ぶにあたっての道筋を示してください。
これはブログで執筆します。壮大な表現で読者がワクワクするようにしてください。
ChatGPT の出力
H1:Python 学習の冒険:初心者のための壮大なガイド
H2:はじめに
ようこそ、未来を切り拓く冒険へ!Python の世界へ足を踏み入れることは、新たな可能性と無限のチャンスへの扉を開くことを意味します。この記事では、初心者のための壮大な学習の道筋を示します。この旅路を通して、あなたはプログラミングの魔法を身につけ、想像を超える未来を創り出す力を得るでしょう。
H2:1. 目的を定め、冒険の準備を整える
冒険の第一歩は、目標を明確にすることです。あなたの目的は何ですか?データの海を渡り切るための分析スキルを身につけたいですか?それとも、インターネットの広大な世界に自分のWebアプリケーションを打ち立てたいですか?目的を定めることで、冒険の地図が描かれます。
H2:2. 基本の武器を手に入れる
どんな冒険にも準備が必要です。まずは基本的な武器を揃えましょう。以下のスキルは、Python の旅を進める上で不可欠です。
Python についての解説
H2:3. コーディングの実践:冒険の第一歩
実際にコードを書いてみることで、冒険の地図を広げましょう。以下のリソースを使って、基本的なプログラムを作成し、自分の力を試してみてください。
コース紹介の解説
H2:4. プロジェクトに挑戦:自分だけの冒険を作る
基礎を固めたら、次は自分だけの冒険に挑戦しましょう。プロジェクトを通して実践的なスキルを身につけることができます。
プロジェクトの例の解説
H2:5. 応用分野への挑戦:新たな領域への冒険
基礎を理解したら、次は興味のある応用分野に挑戦しましょう。未知の領域に足を踏み入れることで、新たなスキルを身につけることができます。
各スキルについての解説
H2:6. コミュニティに参加:仲間との冒険
冒険は一人で行なうものではありません。他の冒険者たちとの交流を通じて、新たな知識や視点を得ましょう。
コミュニティ、イベントについての解説
H2:まとめ
Python の学習は終わりのない冒険です。毎日新たなことを学び、挑戦し続けることで、あなたのスキルはどんどん向上していきます。この壮大な旅路の中で、あなたはプログラミングの魔法を身につけ、想像を超える未来を創り出す力を得るでしょう。このガイドがあなたの冒険の一助となることを願っています。共に未来を切り拓きましょう!
まとめ:生成 AI と可能性を開く旅に出よう
この記事では ChatGPT がよく使う表現について紹介しました。この記事を読んだあなたの職種などによって、それぞれ「そういえばこんな変わった表現をするかも?」というものがあるかもしれません。
みなさんもぜひ、「ChatGPT が少し変わった表現をするなあ」と思ったときになんでだろう?と考えてみてください。
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ゼロから始めるプログラミング
スモールステップで Python を基礎から学べる、初学者の方向けの講座です。演習問題を通して Python の使い方を理解し、データ分析や機械学習実装のための基礎を身につけることを目指します。